カテゴリー

神の愛と知恵 341

340◀︎目次▶︎342

341 (4) 地獄からの流入が悪の役立ちに働きかけ、その場所にそれらに対応するものがある
悪い役立ちに、すなわち、有毒な草本と有害な動物に対応するものは屍、腐敗したもの、糞と尿、腐ったもの、尿でいっぱいのものです。それゆえ、その場所に前に言及されたような草本、またそのような小さい動物が、また熱帯では同様に、ヘビ、バジリスク、ワニ、サソリ、ネズミ、その他、そのようなさらに大きいものが存在するようになります。だれもが、沼、池、糞、悪臭のする土地が、このようなものでいっぱいであること、なおまた有害な飛ぶ動物が雲のように大気を、有害な虫が群れとなって地を満たし、草本を根までも食い尽すことを知っています。
かつて、私は自分の庭園で、50平方センチメートルの場所のほとんどすべてのちりがごく小さな飛ぶ動物に変わることに気づきました、なぜなら、杖で揺さぶると雲のように舞い上がったからです。
屍そして腐ったものはこれらの小さい動物の有害さと無用さとに調和し、同質であることは、〔その〕経験だけからでも明らかであり、この理由から、地獄の中には同じような腐臭と悪臭があり、そこにはこのような小さい動物も見られることをはっきりと知ることができました。それゆえ、ここから地獄が名づけられ、あるものは屍地獄、あるものは糞地獄、あるものは尿地獄などと呼ばれますが、それらすべての地獄は、そこから気体が発散しないようにおおわれています。なぜなら、少しでも開かれる時、そのことは新入りの悪魔が入る時に生じますが、吐き気を催し、頭に重苦しさをもたらし、毒のあるものは、気絶を引き起こすからです——そこのちりそのものもまたこのようなものであり、それゆえ、それらは「断罪された(忌まわしい)ちり」と呼ばれます。ここから、このような腐敗したものがあるところに、対応するので、このように有害なものもあることが明らかです。