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神の愛と知恵 369

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369 人間の支配愛がどのようなものであるかによって、その人間はそのようなものですが、ただ心と気質に関してであり、身体に関して、このように全体に関してはそのようなものではありません、このことは確かに認められています。
 しかし、霊界での多くの経験から私は、「人間は頭からかかとまで、すなわち、頭の中の最初のものから身体の中の最後のものまで、その愛がどのようであるかによって、彼はそのようなものである」と知らされることになりました。
 というのは、霊界の中のすべての者は自分自身の愛の形であって、天使は天界の愛の形、悪魔は地獄の愛の形であり、後者の顔と身体は醜いけれども、前者の顔と身体は美しいからです。彼らの愛が攻撃されるなら、彼らの顔は変えられ、もし大いに攻撃されるなら、全体的に見えなくなります。
 これは霊界に特有のことであり、このようなことが起こるのは、彼らの身体は彼らの心と一つであるからです。
 その理由は、身体のすべてのものは最初の源から派生したもの、すなわち、源からの繊維による複合体であること、そしてそれらが愛と知恵の容器である、と前述したことから明らかです。源がこのようであるとき、派生したものは他のものであることはできません。それゆえ、派生したものは源が出て行くところへと続き、分離されることができません。
 ここから、自分の心を主へ高揚させる者は、その全体が主へ高揚され、心を地獄へ投げ込む者は、その全体が投げ込まれます。それゆえ、人間全体が、彼のいのち(生活)の愛にしたがって、天界へ、あるいは地獄へ、やって来ます。
 神は人間であられるので人間の心が人間であり、感じ、活動する身体は心の外なるものであり、このように〔心と身体は〕一つであって、二つではないことは、天使の知恵からのものです。