カテゴリー

神の愛と知恵 381

380◀︎目次▶︎382

381 天界は、一つは天的、もう一つは霊的と呼ばれる二つの王国に分かれています。天的な王国の中では主への愛が支配し、霊的な王国の中ではその愛からの知恵が支配します。
 愛が支配する王国は天界の心臓と呼ばれ、知恵が支配する天界の王国は肺と呼ばれます。
 全天界が一つの統一体として一人の人間を表わすこと、主の前に一人の人間のように見えることを知らなくてはなりません。それゆえ、その心臓は一つの王国をつくり、その肺はもう一つの王国をつくります——というのは、心臓と肺の運動が全般的に全天界にあり、ここから個別的にそれぞれの天使にあるから。主おひとりから愛と知恵があるので、その方だけから心臓と肺の共通の運動があります——というのは、その二つの運動が、主がおられ、主からのものである太陽の中にあり、ここから天使の天界と全世界の中にあるからです。空間から離れて、遍在を考えてみなさい、するとあなたはこのようであることを確信するでしょう。
 著作『天界と地獄』の中に、天界が天的なものと霊的なものの二つの王国に分かれていること(26―28番)、また天使の全天界が一つの統一体として一人の人間を表わすこと(59―87番)が見られます。