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神の愛と知恵 394

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意志と心臓の対応から、肺と理解力の対応から、意志と理解力について、したがって人間の霊魂について知ることのできるすべてのことを知ることができる

394 学界では、多くの者が霊魂について調べて精いっぱいの努力をしましたが、霊界について、また死後の人間の状態について何も知らなかったので、霊魂がどんなものであるかについてではなく、身体の中でのその働きについて仮説を立てることしかできませんでした——霊魂がどんなものであるかについては、エーテルの中の何か最も純粋なもの、その容器についてはエーテルのような考えしかもつことができませんでした。
 それでも、霊魂は霊的なものであることを知っていて、霊魂に自然的な何らかのものを引き寄せないように、そのことについては、少しだけ公けにする以上には大胆になれませんでした。
 さて、霊魂についてこのような考えを抱き、それでも彼らに霊魂が身体の中で活動し、また感覚と運動に関係するすべてを生み出すことがよく知られていたので、いま述べたように、身体の中で霊魂が働くことについて調べることに精いっぱいの努力をし、ある者は流入によって、ある者は調和によって行なわれる、と言いました。
 しかし、霊魂がどのようなものであるか知ろうとする者の心を満足させることができるものは、このように何も明らかにされないので、それゆえ、天使と話し、また彼らによってそれらの事柄について照らされることが私に与えられました。それらは次のことです——
 死後に生きる人間の霊魂は彼の霊である。それは完全な人間の形をしている。この霊魂は意志と理解力である。これらの霊魂は主からの愛と知恵である。人間の霊魂をつくるものはこれら二つのものであり、それらは主だけからのものである。主は、人間によりご自分が受け入れらるために、いのちが人間のものであるように見えるようにされる。
 しかし、人間がいのちを、自分ものとして自分自身に付加し、このように自分自身をその方を受け入れることから退けないように、主は、善と呼ばれる愛のすべてのものは、真理と呼ばれる知恵のすべてのものは、ご自分からであり、それらの何も人間からでないこと、それら二つものはいのちであるので、いのちのものであり、いのちのすべてのものはご自分からであることも教えられました。