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神の愛と知恵 402

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402 (4) 愛または意志は、知恵または理解力である来たるべき配偶者のために家または部屋を準備する
 創造された全世界の中とその個々のものの中に善と真理の結婚があり、このことは、善は愛に、知恵は真理に属し、これら二つものもは主の中にあり、その方からすべてのものが創造されたからです。
 この結婚がどのように人間の中にあるかは、鏡の中に見るように、肺との心臓の結合の中に見ることができます。なぜなら、(前の378―381、382―384番のように)心臓は愛または善に、そして肺は知恵または真理に対応するからです。その結合から、どのようにして愛または意志がそれ自体に知恵または理解力を婚約させるか、その後、それを導くか、すなわち、それらとのいわば結婚に入るか、見ることができます。知恵ために家または部屋を準備することによって、彼女〔知恵〕と自分自身〔愛〕を婚約させます。情愛によって彼女を自分自身に結合させることによって、彼女と結婚し、その後、知恵〔彼女〕をそれ〔情愛〕とともにその家の中へ導きます。
 このようであることは、愛と知恵が、ここから意志と理解力が霊的であるので、霊的な言語でなければ十分に述べられることができません。確かにそれらは自然的な言語で伝えることができますが、愛とは何か、知恵とは何か、なおまた善の情愛とは何か、真理への情愛である知恵の情愛とは何か、無知であるために、不明確なものしか知覚されませんが、それでも、婚約がどんなものか、また愛と知恵との結婚が、または意志と理解力との結婚がどんなものかは、それらが心臓と肺に対応するという比較によって、見ることができます——というのは、心蔵と肺の関係は、愛と知恵または意志と理解力の関係と同様であるから。一つは霊的、もう一つは自然的であること以外にまったく何も相違がないほどに同様です。
 そこで、心臓が最初に肺を形成し、その後、心臓に肺を結合させるその心臓と肺から明らかです。胎児の中で肺を形成し、出産後に肺を心臓自体に結合させるのです。このことを心臓は胸と呼ばれる自分の家の中で行ない、そこには、横隔膜と呼ばれる隔壁によって、胸膜と呼ばれる被膜によって身体の他のものから分離された、共同生活する者たちの集会(共同天幕)があります。
 愛と知恵も、すなわち、意志と理解力も同様です。