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神の愛と知恵 401

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401 (3) 愛または意志は、知恵または理解力との結婚がなくては、その人間の形によって何もすることができない
 このこともまた意志と心臓の対応から明らかです。
 胎児である人間は肺でなく、心臓で生きます。なぜなら、その時、血は心臓から肺の中へ流入して、それに呼吸する能力を与えずに、開口部を通って左心室の中へ流入するからです。それゆえ、胎児は身体の何らかのものを動かすことができません、というのは、結びつけられて横たわるからであり、何らかのものを感じることもできず、感覚器官は閉ざされているからです。 
 愛または意志も、心臓からそれでも生きている胎児と同様ですが、やみの中に、すなわち、感覚と活動なしに生きています。けれども、肺が開かれるとすぐに、それは出産の後に起こりますが、その時、感じることと活動すること、同じく意志することと考えることが始まります。
 これらから、愛または意志は知恵または理解力との結婚なしに、その人間の形によって何もすることができないことを明らかにすることができます。