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神の愛と知恵 400

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400 (2) 愛または意志は、人間の形の中へ、また人間の形であるすべてのものの中へ絶えず向かっている
 このことは、意志との心臓の対応から明らかです。なぜなら、身体のすべてのものが子宮の中で形成されること、脳からの繊維によって、心臓からの血管によって形成されること、器官と内臓のすべての組織はこれらの二つのものから生じることはよく知られているからです——このことから、人間のすべてのものは愛である意志のいのちからであること、その源により脳から繊維を通って、身体のすべてのものは心臓から動脈と静脈を通って存在するようになることが明らかです。
 これらから、愛とそこからの意志であるいのちは、人間の形の中へ絶えず向かっていることがきわめて明らかです。人間の形は、人間の中に存在するものすべてのものから構成されるので、愛または意志はそれらすべてを形成する絶え間ないコナトゥスと活動にあることがいえます——人間の形の中へのコナトゥスと活動があることは、神が人間であり、神的な的な愛と神的な知恵がいのちそのものであり、それらから、いのちのすべてのものがあるからです。
 人間そのものであるいのちが人間の中で働かないなら、それは本質的にいのちではなく、人間の中に存在する何らかのものは、その中に無数のものがあって、それらは一つとして働き、人間がその方の容器と住まいになることができるように一致して、いのちの像へと調和して協力します、このようなものに形作られることはできないことをだれもが見ることができます。
 これらから、愛が、愛から意志が、意志から心臓が、人間の形の中へ絶えず向かっていることを見ることができます。