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神の愛と知恵 418

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418 知恵が人間をつくる、とは一般の見解です。それゆえ、ある者が賢明に話し、教える、と聞くとき、彼をそのようなものである、と信じます。それどころか、その時、その者自身が自分をそのように信じています。集まりの中で話し、教えるとき、記憶から、またその者が単に自然的であるなら、名誉、称賛、また利益への情愛である自分の愛の表面から考えるからです。けれども、同じ者がただひとりでいるとき、自分の霊の内的な愛から考え、その時、賢明に考ず、時々は狂って考えます。
 これらから、だれも賢明に話すことからでなく、彼の生活から、すなわち、生活から分離した賢明な話し方からでなく、生活に結びついた知恵のある話しから判断されることを明らかにすることができます。生活によって愛が意味されます。愛がいのち(生活)であることは、前に示しました。