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神の摂理 17

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17 人間は、一つともう一つの接合または結合の中に、すなわち、善と真理の、あるいは悪と虚偽の接合または結合の中に、世ではほとんどやって来ることができません。なぜなら、そこに生きるかぎり、改心あるいは再生の状態の中に保たれるからです。しかし、すべての人間は、死後、その時、もはや改心させられ、再生させられることができないので、善と真理の結合または悪と虚偽の結合の中にやって来ます。その時、〔その結合は〕彼の生活が世でどのようなものであったか、すなわち、彼の支配愛がどのようなものであったかによります――それゆえ、彼に悪の愛の生活があったなら、世で、教師や説教から、あるいは、みことばから、彼自身が得たすべての真理は取り去られます。それが取り去られて、スポンジが水を吸収するように、自分の悪と一致する虚偽を吸収します。けれども逆に、彼に善の愛の生活があったなら、聞くことや読むことによって世の中で受け取り、自分のもとで確信しなかったすべての虚偽は取り除かれ、それに代わって、彼の善と一致する真理が与えられます。
このことが次の主のことばによって意味されます――

……「彼からタラントを取り上げ、十タラント持つ者に与えなさい」。持つ者すべてに、満ち溢れるように与えられ、しかし、持たない者からは、さらにまた取り去られるからです(マタイ25:28, 29, 13:12, マルコ4:25, ルカ8:18, 19:24-26)。