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神の摂理 32

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32 (2)創造から、人間は主に近くさらに近く結合されることができるようなものである
このことは、著作『神の愛と知恵』の中の第三部の段階について示されていることから、特に、そこの次のものから明らかにすることができます――

人間の中に創造から三つの分離の段階または高さの段階がある(230-235番)。
それらの三つの段階は、出生からそれぞれの人間の中にあり、開かれるほど、人間は主の中にいて、主は人間の中におられる(236-241番)。
すべての完全性は、段階とともに、段階にしたがって増大し、のぼる(199-204番)。

それらから、人間は創造から、さらに近くまたさらに近く主に結合されることができるようなものであることが明らかです。
[2]しかし、段階とは何であるか〔それに関して次のことを〕すべての点で知らなければなりません。分離または高さの段階と連続または幅の段階の二つの段階があること、またそれらの相違が何か――なおまた、それぞれの人間に創造とここからの出生から分離または高さの段階があること――人間は生まれた時に、自然的な段階と呼ばれる最初の段階の中にやって来ること、この段階を自分自身のもとで延長させて理性的なものを生ずるまで増やすことができること――もし神的な真理である秩序の霊的な法則にしたがって生きたなら、霊的な段階と呼ばれるもう一つの段階の中へやって来ること――さらにまた、神的な善である秩序の天的な法則にしたがって生きたなら、天的な段階と呼ばれる第三の段階にやって来ることができることです。
[3]これらの段階は人間のもとで主により、世の中で実際に、彼の生活にしたがって開かれます、しかし、世から去った後でないなら、知覚できるように、感覚で捕えられるようになりません。開かれ、その後、完全にされるほど、人間は近くさらに近く主に結合されます。
この結合は、接近によって永遠に増やすことができ、天使のもとでも永遠に増やされます。しかしそれでも、天使は主の愛と知恵の最初の段階に達することが、あるいはそれに接することができません、主は無限であられ、天使は有限であり、そして無限と有限に割合は存在しないからです。
それらの段階を知らないなら、だれも人間の状態、彼の高められた状態、主へ接近の状態を理解することができないので、それゆえ、著作『神の愛と知恵』の中の特にそれらについて扱われているところを見てください(173から281番まで)。