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神の摂理 93

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93 すべての善は主から存在すると信ずる者と善は自分自身から存在すると信ずる者の間の相違がどのようなものであるか、霊界の中で、聞くことと見ることが与えられました。
善は主から存在すると信ずる者は、その方へ顔を向け、そして善の快さと幸福を受けます。しかし、善は自分自身から存在すると信ずる者は、自分自身に目を向け、自分自身のもとに値するものを考えます。自分自身に目を向けるので、自分の善の快さしか知覚することができません、それは善の快さでなく、悪の快さです。なぜなら、人間のプロプリウムは悪であるからです。そして善として知覚される悪の快さは地獄です。
善を行ない、それは自分自身からと信じた者は、死後、すべての善は主からであるという真理を受けないなら、地獄の悪鬼たちと交わり、ついに彼らと一つになります。しかし、その真理を受ける者は改心します――それでも、自分の生活の中で神へ目を向けなかった以外の者は受けません。
自分の生活の中で神へ目を向けることは、悪を罪として避けること以外の何ものでもありません。