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聖書について38

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38 天界と世に連続的な秩序と同時的な秩序が存在します。
連続的な秩序では、最も高いものから最も低いものまで、一つのものの後ろにもう一つのものが続き、従います。けれども、同時的な秩序では、最内部から最外部まで、一つのものがもう一つのもののすぐ近くにあります。
連続的な秩序は、最も高いものから最も低いものまで段のある柱のようです。しかし、同時的な秩序は、中心から表面へと周縁部とともに密接に結合した作品のようです。
そこで、どのように連続的な秩序が最後のものの中で同時的な秩序になるか述べます。
このようにしてなります――連続的な秩序で最も高いものは、同時的な秩序の最内部になり、そして連続的な秩序で最も低いものは同時的な秩序の最外部になります。これはあたかも段のある柱が沈んでできるような、平面の中で密接に結合した物体にたとえられます。
[2] 自然界のすべてと個々のものの中で、また霊界のすべてと個々のものの中で、このように同時的なものは連続的なものから形作られます。なぜなら、どこにでも最初のもの・中間のもの・最後のものがあり、そして最初のものは中間のものを通してその最後のものへ向かい、進むからです。
さて、みことばでは――主から連続的な秩序の中で発出する天的なもの・霊的なもの・自然的なものは、同時的な秩序の中で最後のものの中にあります。そこで、このように、みことばの天的な意味と霊的な意味は、その自然的な意味の中に同時に存在します。
このことが理解される時、文字どおりの意味であるみことばの自然的な意味が、どのように、その霊的な意味と天的な意味の土台・容器・支柱であるか、なおまた、どのように、みことばの文字どおりの意味の中の神的善と神的真理が、その満ちたものの中に、その聖なるものの中に、その力の中にあるか、知ることができます。