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聖書について44

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44 〔2〕みことばの文字どおりの意味の真理と善は、ウリムとトンミムによって意味される――
ウリムとトンミムはアロンのエポデの上にあって、その祭司職によって神的善に関する主が、また救いの働きに関する主が表象されました。
祭司の衣服、すなわち、聖なる装束によって、神的善からの神的真理が表象されました――エポデによって、最終的なものの中での神的真理が、このように文字どおりの意味の中での、みことばが表象されました、なぜなら、前に言われたように、これはその最終的なものの中の神的真理であるからです。ここから、十二の宝石によって、ウリムとトンミムの上にあったイスラエルの十二部族の名前とともに、全統一体として、神的善からの神的真理が表象されました。
[2] これらについて「モーセ書」に、次のようにあります――

 彼らは、金色、青色や紫色、二度染めの緋色の糸、また織り込んだ木綿で、エポデを作らなければならない。……その後、あなたはさばきの胸当てを作る……エポデの作品にしたがって……あなたはそれに石のはめ込みものを、四列の石で、はめ込む。第一列は、赤めのう、トパーズ、エメラルド。第二列は、緑玉髄、サファイア、ダイヤモンド。第三列は、ヒヤシンス石、めのう、紫水晶。第四列は、緑柱石、赤しまめのう、碧玉。……これらの石は、イスラエルの子らの名前にしたがわなくてはならない。……十二部族のために、その名前にしたがって、それぞれに刻まれなければならない。……またアロンは、エホバの前に入るとき、さばきの胸当ての上にウリムとトンミムを身に付けなければならないアロンの心臓の上になくてはならない(出エジプト記28・6, 15―21, [29, ]30)。

[3] アロンの衣服によって、そのエポデ・外衣・下着・冠・帯によって何が表象されるかは『天界の秘義』の中に、その章で説明されています。そこに示されていることは、エポデによって最終的なものの中での神的真理が表象され、そこの宝石によって善から透明となった真理が、十二の宝石によって愛の善から透明となった最終的なものの中で順序正しく、すべての真理が、イスラエルの十二部族によって教会のすべてのものが、胸当てによって神的善からの神的真理が、ウリムとトンミムによって最終的なものの中での神的善からの神的真理の輝きが表象されることです。なぜなら、ウリムは輝く火であり、またトンミムは天使の言葉で輝きであり、へブル語で完全である〔を意味する〕からです。なおまた応答が多彩な光によって、また同時に、静かな知覚によって、あるいは生きた声によって与えられたこと、さらに多くのことが示されています。
[4] それらから、これらの宝石によっても、みことばの最終的な意味の中の善からの真理が意味されること、またその意味の中に発出する神性が満ちているので、他のものによって天界からの応答が与えられないことを明らかにすることができます。
宝石」や「王冠」によって、みことばの文字どおりの意味であるその最終的なものの中での神的真理が意味されることが、霊界の中の宝石や王冠から私に明らかにされました。私はそこの天使と霊たちがそれらを身に付けているのを、そしてまた彼らの宝石箱の中に見ました。また、それらが最終的なものの中での真理に対応すること、それどころかさらにまたそこから存在し、見られることを知ることが与えられました。
これらのことが「王冠」や「宝石」によって意味されるので、それゆえ、それらはヨハネにもまた見られました。

竜の頭の上に(黙示録12・3)。
獣の角の上に(黙示録13・1)。
宝石が緋色の獣の上に座っている淫婦の上に(黙示録17・4)。

それらの上に見られたのは、それらによってキリスト教界の中で、みことばをもつ者が意味されたからです。