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天界と地獄 120

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120  神的愛がどれほど大きくて、またどんなものであるかは、最高度に燃えるものである世の太陽と比較することから明らかにすることができます。もしあなたがたに信じられるなら、それよりもさらに燃えるものです――それゆえ、太陽としての主は直接に天界の中へ流入されないで、その方の愛の熱さは途中で段階的に緩和されます。緩和するものが太陽の周囲に輝く帯のように現われます――それに加えて、天使は、流入により害われないように適当な薄い雲でおおわれます(*6)。それで、天界は受け入れにしたがって離れています。最高の天界は、愛の善の中にあるので、太陽としての主の最も近くにあります。けれども、低い天界は、信仰の善の中にあるので、太陽から遠ざかっています――けれども、地獄の中にいる者のように、善の中にいない者は、最も遠ざかっており、善に反した対立するものの中にいればいるほど、それだけ遠く離れています(*7)


*6 主の神的愛はどんなもので、どれほど大きいか、世の太陽の火との比較による説明(6834, 6849, 8644)。
主の神的愛は、全人類を救うための彼らに対する愛である(1820, 1865, 2253, 6872)。
主の愛の火から発出する最も近い愛は、天界へ入らないで、輝く帯のように太陽の周囲に見られる(7270)。
天使たちもまた、燃える愛の流入により害われないように、[a] 対応する薄い雲でおおわれる(6849)。
注a  『天界の秘義』6849番を見よ、そこには本文のように「適当な」と書かれている。
*7 天使たちのもとに主が現在されるのは、その方からの愛と信仰の善の受け入れにしたがっている(904, 4198, 4320, 6280, 6832, 7042, 8819, 9680, 9682, 9683, 10106, 10811)。
主は、それぞれの者にその性質にしたがって見られる(1861, 3235, 4198, 4206)。
地獄は、主からの神的愛が臨在することに耐えることができないことによって天界から遠ざけられている(4299, 7519, 7738, 7989, 8137, 8265, 9327)。
ここから、地獄は天界から最も遠ざかっており、そのことが巨大な割れ目である(9346, 10187)。