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天界と地獄137

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137 「ヨハネ福音書」に言われています、

初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。……すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。この方に、いのちがあった。このいのちは人の光であった。……この方は世におられ、世はこの方によって造られた。……ことばは肉となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た1:1, 3, 4, 10, 14)。

「ことば」によって意味されるものが主であることは明らかです、なぜなら、「ことばは肉になった」と言われているからです――けれども、「ことば」によって特に何が意味されるかは、まだ知られていないので、述べます――ここでの「ことば」は神的真理であり、それは主の中のもの、主からのものです(*13)。それゆえ、ここでもまた〝光〟と呼ばれているのです。光が神的真理であることは本章の前の部分で示しました。
すべてのものが神的真理によってつくられ、創造されたことは、今から説明します。
[2]天界の中で、すべての力は神的真理にあり、真理がないなら、力はまったく何もありません(*14)
すべての天使は神的真理から力と呼ばれ、そしてまた真理をどれだけ受け入れているか、その容器となっているかによって、それだけ力があります――その力によって地獄に勝ち、対抗するすべての者に勝ちます。千の敵ですら、神的真理である天界の一つの光線に耐えることはできません。
天使は神的真理を受け入れるから天使であるので、全天界は〔真理とは〕別の源泉から存在するのではないことがいえます、なぜなら、天界は天使から存在するからです。
[3]真理について思考や言葉のような観念しかもたない者は、神的真理にこれほど大きな力が内在することを信じることができません。真理それ自体には、服従からその真理を行なおうとするのでないかぎり、力は内在しません。しかし、神的真理には、それによって天界や世がそれらの中にあるすべてのものとともに創造されたような、そのような力が、それ自体に内在します。
神的真理にこのような力が内在することは、二つの比較によって、すなわち、人間の中の真理や善の力と世の中の太陽からの光や熱の力によって、説明することができます。
人間の真理や善の力によって――
人間が行なうどんなことでもすべて、人間は理解力と意志から行ないます。善によって意志から、真理によって理解力から行ないます。意志の中にあるすべてのものは善と関係し、理解力の中のすべてのものは真理と関係するからです(*15)。そこで人間は善と真理から全身を動かし、全身にある何千ものものが善と真理の指図と意のままに自発的に突進するようになります。ここから、全身は善と真理に役立つために形作られ、その結果、善と真理から形作られていることが明らかです。
[4]世の太陽からの熱や光の力によって――
木・穀物・花・草・果実や種子のような、世で生長するすべてのものは、太陽の熱と光による以外の他の源泉からは存在しません。ここから、それらにどのような生み出す力が内在するか明らかです――まして、神的真理である神的光に、また神的善である神的熱に、生み出す力がないでしょうか? それらから天界は存在し、世もまた存在するからです。なぜなら、前に示したように、世は天界によって存在するからです。
ここから、みことばによってすべてのものが造られたこと、それがなくて造られたものは何もなかったこと、さらにまた主によって、すなわち、主からの神的真理によって世が造られたことは、どのように理解しなくてはならないか、明らかにすることができます(*16)
ここからもまた、「創造の書」の中で、最初に光について、また続く中で、光からのものについて言われているのです(創世記 1:3, 4)。
そしてまたここから、天界と同じく世でも全世界のすべてのものは、何らかのものであるためには、善と真理に、またそれらの結合に関係しています(*17)


*13 聖書の中の「ことば」は、いろいろなことを意味する。すなわち、言葉・心の思考・実際に存在するすべて事柄、さらに何らかのもの、そして最高の意味で神的真理、そして主を意味する(9987)。
「みことば」は、神的真理を意味する(2803, 2894, 4692, 5075, 5272, 9383, 9987)。
「みことば」は、主を意味する(2533, 2859)。
*14 主から発出する神的真理には、すべての力がある(6948, 8200)。
天界の中のすべての力は、善からの真理のものである(3091, 3563, 6344, 6423, 8304, 9643, 10019, 10182)。
天使は、主からの神的真理の受容から、力と呼ばれ、そしてまた力である(9639)。
天使は、主からの神的真理を受け入れるものであり、それゆえ、みことばの中のあちこちで神々と言われる(4295, 4402, 7873, 8192, 8301)。
*15 理解力は真理を受け入れるものであり、意志は善を受け入れるものである(3623, 6125, 7503, 9300, 9930)。
それゆえ、理解力の中のすべてのものは、真理であろうと、あるいは人間が真理と信じるものであろうと、真理に関係する。意志の中のすべてのものは、同様に善に関係する(803, 10122)。
*16 主から発出する神的真理は、唯一の実在するものである(6880, 7004, 8200)。
すべてのものは、神的真理によってつくられ、創造された(2803, 2884, 5272, 7678)。
*17 ここには107番の*2と同じ記号が振られている。