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天界と地獄 142

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142   第二の相違は、天使にとって常に、正面が東、背後が西、右側が南、左側が北であることです。しかし、このことは世では理解されることがほとんどできません。その理由は、人間はすべての方位に自分の顔を向けるからであり、それで、説明しなくてはなりません。
全天界はそれ自体を、その共通の中心へ向かうかのように主へ向けています。ここから、すべての天使は自分自身をそこへ向けています――共通の中心へすべてのものが向かうことは地球上でもまた知られています。しかし、天界での方向は世の方向と異なり、天界では前面がその共通の中心へ向けられます、しかし世では下の部分が向けられます。世での方向づけは、求心力また重力とも呼ばれるものです――さらにまた、天使の内的なものは実際に正面に向かっています。内的なものは顔の中に現われるので、それで、顔が方位を決定するものです(*2)


*2 天界の中のすべての者は自分自身を主へ向ける(9828, 10130, 10189, 10420)。
それでも、天使が自分自身を主へ向けるのではなく、主が彼らをご自分へ向けられる(10189)。
主のもとに天使が現在するのではなく、天使のもとに主が現在される(9415)。