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天界と地獄167

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167   天使は時間の概念を何らもたないので、それで、永遠について、地上の人間とは異なる観念をもっています。天使は、永遠によって、無限の時間ではなく、無限の状態を知覚します(*2)
かつて私は永遠について考え、時間の観念を通して永遠にとは何であるかを、すなわち、終わりのないことを知覚することができました。しかし永遠からとは何か、このように神が創造以前に永遠から成し遂げられた、とは何のことか知覚することができませんでした――ここから不安になったとき、私は永遠について天界のスフェアの中に、こうして天使のものである知覚の中へ揚げられました。その時、永遠について時間から考えてはならず、状態から考えなければならないことを照らされ、その時、永遠からとは何かを知覚しました。このことは私に起こったことです。


*2 人間に、永遠の観念は時間とともにある、けれども、天使に、永遠の観念は時間のないものである(1382, 3404, 8325)。