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天界と地獄283

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283  無垢の善の中にいるすべての者は、無垢に感動します。だれかが善の中にいればいるほど、それだけ感動します――しかし、無垢の善の中にいない者は、無垢に感動しません――それゆえ、地獄の中のすべての者は、まったく無垢に対立しています。無垢とは何かも知りません。それどころか、だれかが無垢であればあるほど、それだけ彼に危害を与えようと燃え立つような者です――ここから、彼らは幼児を見ることに耐えられません。見るとすぐに、傷つけようとする残酷な欲望で燃え上がります。
そのことから、人間のプロプリウムは、またそこからの自己愛は、無垢に対立していることが明らかです。なぜなら、地獄にいるすべての者は、プロプリウムの中に、またそこから自己愛の中にいるからです(*8)


*8 人間のプロプリウム(固有のもの)は、主よりも自分自身を、また天界よりも世を愛し、自分自身に比べて隣人を無とすることである。このように自己愛と世俗愛である(694, 731, 4317, 5660)。
悪い者は、無垢の臨在に耐えられないようにまでも、まったく無垢と対立している(2126