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天界と地獄297

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297  さらに人類と天界の結合に関しては、主ご自身が天界の秩序にしたがって、それぞれの人間のもとに、彼の最内部の中と同じく彼の最外部の中へ流入し、天界を受け入れるべきものへと整え、その最外部を最内部から支配し、同時にその最内部を最外部から支配して、このように彼のすべてと個々のものを結びつきの中に保たれることを知らなければなりません。
主のこの流入は直接の流入と呼ばれます。しかし、霊を通して起こる他の流入は間接の流入と呼ばれ、前者によって後者が存続します。
直接の流入は、主ご自身のものから、主の神的人間性からであり、人間の意志の中へ、意志を通して彼の理解力の中へ、このように人間の善の中へ、善を通して彼の真理の中への流入です。または同じことですが、愛の中へ、愛を通して彼の信仰の中への流入です、けれども逆ではありません、まして愛のない信仰の中へ、または善のない真理の中へ、または意志からのものでない理解力の中へではありません。
その神的流入は絶え間のないものであり、善い者のもとで善の中に受け入れられます、けれども、悪い者のもとでは受け入れられません。悪い者のもとでは、追い払われるか、窒息させられるか、あるいは歪曲させられます。ここから、悪い者に悪のいのちがあり、それは霊的な意味では死です(*4)


*4 主からの直接の流入があり、そしてまた霊界を通しての間接の流入もある(6063, 6307, 6472, 9682, 9683)。
主の直接の流入は、すべてのものの最も個々のものの中にある(6058, 6474-6478, 8717, 8728)。
主は最初のものと同時に最後のものの中へ流入される、どのように〔流入されるか〕(5147, 5150, 6473, 7004, 7007, 7270)。
主の流入は人間のもとの善の中へ、また善を通して真理の中へであり、その逆ではない(5482, 5649, 6027, 8685, 8701, 10153)。
主から流入するいのちは、人間の状態にしたがって、また受け入れにしたがって変化する(2888, 5986, 6472, 7343)。
悪い者のもとで、主から流入する善は悪に、真理は虚偽に変えられる。経験から(3642, 4632)。
悪とそこからの虚偽が妨げなければ妨げないほど、それだけ主から絶えず流入する善とそこからの真理が受け入れられる(2411, 3142, 3147, 5828)。