カテゴリー

天界と地獄313

312◀︎目次▶︎314

313  キリスト教界の学者の非常に多くの者は、死後、自分たちが世でのように、身体の中に、衣服の中に、また家の中にいるのを見るとき驚き、また、死後のいのち・霊魂・霊・天界と地獄について考えたことを記憶の中に思い出すとき、恥に満たされ、「私たちの考えは愚かであった。単純な信仰を持つ者は私たちよりもはるかに賢明である」と言います。
このようなものを確信し、すべてのものを自然に帰した学者が調べられました。彼らの内的なものは完全に閉ざされて、外的なものが開かれており、このように目を天界へ向けないで、世へ、したがって目を地獄へ向けたことがわかりました。なぜなら、内的なものが開かれるほど、それだけ人間は天界へ目を向けます、しかし、内的なものが閉ざされて外的なものが開かれるほど、それだけ地獄へ目を向けるからです――というのは、人間の内的なものは天界のすべてのものを受け入れるために、また外的なものは世のすべてのものを受け入れるために形作られており、世を受け入れ、同時に天界を受け入れない者は、地獄を受け入れるからです(*4)


*4 人間の中で霊界と自然界は結合している(6057)。
人間の内なるものは天界の映像へ形作られている、けれども、外なるものは世の映像へ形作られている(3628, 4523, 4524, 6013, 6057, 9279, 9706, 10156, 10472)。