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天界と地獄362

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362 けれども、神を信じないで、心(animus)から天界と教会のものであるものを退けた富める者の運命は反対です。彼らは地獄に、そこの汚物・悲惨・貧困の中にいます。目的として愛される富はこのようなものに変化します。富だけでなく、役立ちそのものもまた変化します。それらの役立ちは、放縦な生活を楽しみ、快楽にふけり、邪悪な行為を行なう心(animus)にさらに豊かさと自由を与えるためのものであるか、あるいは軽蔑する他の者の上に卓越するためのものです。
それらの富と役立ちは、それ自体の中に霊的なものが何もなく、地的なものがあるので、きたなくなります。というのは、富とその役立ちの中の霊的なものは、身体の中の霊魂のようであり、湿った土地の中の天界の光のようであって霊魂のない身体のように、天界の光のない湿った土地のように腐敗するからです。
これらの者は、富により惑わされ、天界から引き下ろされます。