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天界と地獄381

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381 ある者のもとに結婚愛のようなものが存在しますが、しかしそれでも、もし善と真理への愛の中にいないなら、結婚愛ではありません。その愛は多くの理由から結婚愛のように見えるのです、すなわち、家で仕えられるため、無事に、平穏にあるいは怠惰のうちに暮らすため、あるいは力が衰え、老いたとき、付き添ってもらうため、あるいは愛する子どもの世話のためです――ある者のもとでは、配偶者を恐れ、評判を悪くすることやもっと悪いことが起こることを恐れるために結婚を強いられています。ある者のもとでは、みだらなことを求めて結婚に入っています。
結婚愛は、配偶者の間でもまた異なります。一方のもとで、その愛が多少存在することがあり、もう一方の者のもとでは、ほとんどないかまたはまったくないことがあります。異なるので、一方が天界にいて、もう一方の者が地獄にいることもあります。