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天界と地獄391

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391 天界の中のすべての社会は(前の41番以降に言われているように)善にしたがって分かれているので、役立ちにしたがって分かれています。善は活動している善または仁愛の善であり、それは役立ちです。
幼児の世話をすることを職務とする社会があり、幼児が成長するとき、彼らを教え、教育することを職務とする別の社会があり――世での教育から善い性質をもった少年と少女たちが天界にやって来たとき、同じく教え、教育する別の社会があり――キリスト教界の善い単純な者を、教え、天界への道へ導き、同様にいろいろな国民を教え、導く社会があります――世から新しくやって来た新参の霊を悪い霊の攻撃から守る社会があり――〝低い地〟〔513番参照〕にいる者のそばにいる社会もあります。また地獄にいる者のそばにいて、彼らが定められた限界を超えて相互に苦しめ合わないように抑制する社会もあり――さらにまた、死から生き返った者のそばにいる社会もあります。
一般的に、天使のそれぞれの社会は、人間を守り、悪の情愛とそこからの思考から引き出し、自由から受け入れるかぎり善の情愛を吹き込むために彼らのもとに遣わされます。そのことによってまた、可能なかぎり、悪の意図を遠ざけて、人間の行為または働きを支配します。
天使は、人間のもとにいるとき、いわば彼らの情愛の中に住んでいて、人間が真理からの善の中にいるかぎり、彼の近くにいます、けれども、そこから離れた生活(いのち)の中にいるかぎり、遠くにいます(*3)
しかし、天使のこれらの職務は、天使を通してなされる主の職務です、なぜなら、天使はそれらを自分自身からでなく、主から果たすからです――ここから、みことばの中で「天使」によって、その内意では天使が意味されないで、主の何らかのものが意味されます。またここから、みことばの中で天使たちは「神々」と言われています(*4)


*3 幼児のもとの、その後、少年のもとの、このように継続的にともにいる天使について(2303)。
人間は天使によって死から生き返らせられる。経験から(168-189)。
天使は地獄の中にいる者のもとに、互いに過度に苦しめ合わないように、遣わされる(967)。
来世にやって来る人間に対する天使の任務について(2131)。
霊と天使がすべての人間のもとにいて、人間は霊と天使を通して主により導かれる(50, 697, 2796, 2887, 2888, 5847-5866, 5976-5993, 6209)。
天使は悪い霊を支配している(1755)。*4 みことばの中の「天使」によって、主からの何らかの神性が意味される(1925, 2821, 3039, 4085, 6280, 8192)。
みことばの中で天使たちは、主から神的真理と神的善を受け入れることから「神々」と言われる(4295, 4402, 8192, 8301)。