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天界と地獄402

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402. 天界のすべての快さは役立ちと結合しており、役立ちに内在します。役立ちは愛と仁愛の善であり、その中に天使がいるからです。それゆえ、だれにも、どのような役立ちへの情愛の中にいるかによって、そのような役立ちの中に、またそのような段階の役立ちの中にいて、そのような快さがあります。
天界のすべての快さが役立ちの快さであることは、人間のもとの身体の五つの感覚との比較から明らかにすることができます――それぞれの感覚にその役立ちにしたがって快さが与えられています。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚にそれ自体の快さがあります。美や形から視覚に、調和する音から聴覚に、匂いから嗅覚に、味のあるものから味覚に快さがあります。
感覚の個々のものが遂行する役立ちについて、それを熟慮する者は知っています、対応を知る者はさらに多くのことを知っています。
視覚にこのような快さがあることは、内なる視覚である理解力に遂行する役立ちからです。聴覚にこのような快さがあることは、聞くことによって理解力と意志に遂行する役立ちからです。嗅覚にこのような快さがあることは、脳また肺に遂行する役立ちからです。味覚にこのような快さがあることは、胃に遂行する役立ちと、そこから全身に滋養物を与える役立ちからです。触覚の純粋で敏感な快さである結婚の快さは、その役立ちのためにこれらすべての役立ちにまさっています、それは人類を生み出し、天界の天使を生み出すことです。
これらの快さは、すべての快さが役立ちからのものであり、その役立ちにしたがっている天界の流入から、それらの感覚に内在します。