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天界と地獄403

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403. ある霊は、世で得た見解から、「天界の幸福は暇な生活にあり、その生活の中で他の者により仕えられることにある」と信じました。しかし、彼らは、「何らかの幸福は、休息し、そこから幸福を得るような生活には決してない」と言われました――このようにそれぞれの者が他の者の幸福を自分のためのものにしようと欲するなら、そのときだれにも幸福がありません。このような生活は、活動的ではなくて怠惰であり、そのうち鈍いものになります。そのときそれでも彼らは、〝活動的な生活でなくては幸福な生活は何もないこと、生活のその暇は元気回復のためだけのもの、元気よく自分の生活の活動に戻るためのものである〟と知ることができました。
その後、天使の生活が役立ちである仁愛の善を遂行すること、天使のすべての幸福は、役立ちから、役立ちにしたがって、役立ちの中にあることが多くのもので示されました。
〝天界の楽しさは、怠惰の中で永遠の楽しさを呼吸して、怠惰に生きるようなことの中にある〟という考えを持っていた者が恥じるようになるために、彼らにこのような生活がどんなものか知覚するようにされました。彼らに知覚された生活は、極めて悲しく、こうしてすべての楽しさが消えたものであり、少しすると、彼らはその生活を嫌い、吐き気を催しました。