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天界と地獄480

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480. (ii)人間は、自分自身の意志または支配愛に関してどのようなものであるかにしたがって、永遠にとどまることもまた多くの経験によって証明されました。
二千年前に生き、その生涯が歴史に述べられていて、ここからよく知られた者と話すようになりました――彼らは、今なお彼ら自身と似ており、完全に記述されたような者たちであること、このように愛に関して、愛からまた愛にしたがって、彼らの生活があったことがわかりました。
他に、千七百年前に生き、歴史からもまたよく知られていた者がいました。また、四百年前、三百年前の者など、彼らともまた話すようになりました――同様の情愛が今なお彼らのもとで支配していることがわかりました。彼らの愛の快さが対応するそのようなものに変わった以外に、他の違いはありませんでした。
天使から、「支配愛からの生活は、だれもが自分自身の愛であるので、だれのもとでも決して永遠に変化しません。それゆえ、霊のもとの愛を変えることは、その者自身のいのちを奪うかまたは消すことです」と言われました。
その理由もまた言いました。すなわち、「人間は、死後、世でのように、もはや教えによって改心されることはできません。自然的な知識と情愛から成り立つ最外部の面が、その時、休止し、霊的なものでないので、開かれることはできないからです(前の464番参照)。その面の上に、心(mens)またはアニムス(気質)のものである内的なものが、家がその土台の上に休むように、休みます。ここから、人間は、彼の愛からの生活が世であったように、そのような生活を永遠に続けます」。
天使は、〝人間が、それぞれの者がその支配愛がどのようであるかによってそのような者となっていること〟を知らず、〝多くの者が、生活がどんなものであっても直接の慈悲から、信仰のみから救われると信じ、神的慈悲は間接的であること〟を知らないこと、〝主により、世と同様に、その後も永遠に導かれること、悪の中に生きない者は慈悲から導かれること、信仰は、主からのものである天界的な愛から発出する真理への情愛であること〟も知らないことに大いに驚きます。