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天界と地獄 562

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562 自己愛の中にいる者の悪は、全般的に、他の者への軽蔑・ねたみ・自分自身に賛同しないすべての者に対する反目・そこからの敵意・いろいろな種類の憎しみ・復讐・狡猾・欺き・無慈悲、そして残酷です。また宗教の事柄に関しては、神性への軽蔑、そして教会の真理と善である神的なものへの軽蔑だけでなく、それらに対する怒りです。その怒りもまた人間が霊になるとき憎しみに変わります。そしてその時、それらを聞くことに耐えられないだけでなく、神性を認め、礼拝するすべての者に対して憎しみを燃え上がらせます。
私は、世で勢力があり、自分自身を過度に愛した者と話したことがあります。彼は、神性について言われるのを聞くとき、特に主について言われるのを聞くとき、その怒りから、殺意に燃え上がるような、それほどの大きな憎しみをかきたてられました。
彼はまた、自分の愛への抑制がゆるめられるとき、自己愛から絶えず天界を攻撃することができるような悪魔そのものであることを欲しました。
このこともまた、ローマカトリック教からの多くの者が、来世で、主にすべての力があること、そして自分たちに何も力ないことを認めるとき、その者らが熱望することです。