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天界と地獄 566

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59 地獄の火とは何か、歯ぎしりとは何か

566 みことばの中で、地獄の中にいる者に、永遠の火と歯ぎしりついて言われていますが、それが何か、今までほとんどだれにも知られていません。その理由は、みことばの中にあるそれらについて、その霊的な意味を知らないで、物質的に考えたからです――それゆえ、「火」によって、ある者は物質的な火を、ある者は全般的に拷問を、ある者は良心の呵責を、ある者は悪い者たちに恐れを引き起こすために、ただこのように言われたのだと理解しました――そして「歯ぎしり」によって、ある者はそのようなきしり音を、ある者はこのような歯の打ち合う音が聞こえるときの単なる恐怖感のようなものであると理解しました。
しかし、みことばの霊的な意味を知っている者は、「永遠の火」とは何か、また「歯ぎしり」とは何か知ることができます。なぜなら、みことばはその内部で霊的なものであるので、みことばの中のそれぞれの言葉に、またそれぞれの言葉の意味に、霊的な意味が内在するからです。そして霊的なものは、人間は自然界の中にいて、そこにあるものから考えるので、人間の前には自然的にしか表現されません。
それで、悪い人間が自分の霊に関して死後、やって来て、あるいは霊界の中にいる彼の霊が苦しむ「永遠の火」と「歯ぎしり」とは何か、これから述べます。