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天界と地獄 585

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585 平野や谷の下にある地獄への開き口または門は、いろいろな種類の外観を見せています――あるものは、山や丘や岩の下にあるものに似ています。あるものは洞穴やほら穴のようであり、あるものは大きな裂け目や沼地、あるものは湿地、あるものは水たまりのようです。
そのすべてはおおい隠されていて、悪い霊が霊たちの世界から投げ込まれるときでないなら、開かれません――そして開かれるとき、火事のとき空中に見られるような、煙とともに火のようなものが、あるいは煙のない炎のようなものが、あるいは燃えている炉からのようなすすが、あるいは霧や濃い雲ようなものが出てきます。
「地獄の霊は、これらのものを見ないし、感じない」と言われました。それらの中にいるとき、自分の空気の中にいるように、そのように自分のいのちの快さの中にいるからです。このことの理由は、彼らは悪と虚偽の中にいて、その悪と虚偽に対応するからです。すなわち、火は憎しみと復讐に、煙とすすはそれらからの虚偽に、炎は自己愛の悪に、そして霧と濃い雲はそこからの虚偽に対応しています。