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結婚愛 18

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18 話している間に、召使いが走り寄り、君主の命令により、「八人の賢明な者たちがいる、彼らが入って来るよう欲している」と伝えた。そのことを聞いて、天使は出て、彼らを受け入れ、導き入れた——すぐに、賢明な者たちは習慣的な礼儀正しい挨拶の後、最初に彼らに、知恵の始まりと増大について、それらにいろいろなものが混合していること、その推移について、天使のもとの知恵は決して終わりを持たない、消えない、しかし永遠に増大し、成長することを話した。
これらを聞いて、集団〔に付き添う〕の天使は彼らに言った、「私たちの君主は食卓で、知恵の座について役立ちの中にあることを話しました。あなたがたも、よろしかったら、彼らにもまたそのことについて話してください」。
彼らは言った、「創造された最初の人間は、自分自身のためでない知恵が、その愛が、しかし自分自身から他の者との伝達のために吹き込まれました——ここから、同時に他の者とでないなら、だれも自分自身にだけ賢明であり、生きることがないよう、賢明な者の知恵が刻み込まれました。ここから、社会があり、これはそうでなければ存在しませんでした。他の者〔のため〕に生きることは役立ちを行なうことです。役立ちはそのきずなであり、それらは善の役立ちと同数ほど多く、そして役立ちは数で無限です。
霊的な役立ちがあり、それは神への愛のもの、隣人に対する愛のものです。道徳的・市民的な役立ちがあり、それは社会のまた市民の愛であり、その中に人間が、そしてそれらの者ともにいる仲間の社会、市民の社会があります。自然的な役立ちがあり、それは世の愛(世俗愛)のもの、その必需品のための愛です。身体的な(物質的な)役立ちがあり、それはさらに高い役立ちのために自分を維持するための愛です。
[2]これらのすべての役立ちは人間に刻み込まれ、あるものの後にもう一つのものと順に続いています、一緒に存在するとき、あるものがもう一つのものの中にあります。
霊的なものである第一の役立ちの中にいる者は、さらにまた続くもの〔役立ち〕の中にいます、これらの者は賢明な者です。けれども、第一の役立ちの中にいないで、それでも第二の〔役立ちの〕中に、ここから続くものの中にいる者は、そのように賢明ではありません、しかし礼儀正しく丁重なだけであり、外なるものはそのように見えます——第一と第二の役立ちの中にいないで、第三と第四の役立ちの中にいる者は決して知恵のある者ではありません、なぜなら、サタンであるから、というのは、世だけを、世から自分自身を愛するからです。しかし、第四の役立ちだけの中にいる者は、すべての者で最小限に賢明な者です、というのは、悪魔であるからです、自分自身のためにだけ生き、他の者のために生きるなら、やはりもっぱら自分自身のためです。
[3]さらに、愛のそれぞれにその快さがあります、というのは、これによって愛は生きるからです、そして役立ちの愛の快さは天界の快さです。順に続いて快さが入り、続くことの順序にしたがってそれが高まり、そしてそれに永遠性を与えます」。
この後、役立ちの愛から発出する天界の歓喜を列挙し、無数にあり、天界にいる者がそれらの中に入ることを言った——さらに、役立ちの愛について知恵の談話で彼らとともに夕まで一日を過ごした。