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結婚愛 35

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35 それぞれの者に自分の愛があること、または他の者の愛から区別されること、すなわち、ある人間に他の者の愛と似た愛がないことは、顔が愛の象徴であり、その顔の無限の変化から明らかにすることができます。なぜなら、顔は愛の情愛にしたがって変えられ、多様なものにされるからです。愛のものである願望も〔そのようなものであり〕、その楽しさと悲しみもそこから輝き出ます――このことから、人間は自分の愛、それどころか、自分の愛の形であることが明らかです。
しかし、内的な人は、それは死後に生きる彼の霊と同じであり、自分の愛の形であることを、世では外的な人と似ていないことを知らなくてはなりません、これは〔外的な人が〕幼児期から自分の愛の願望を隠すことを、それどころか、偽り装うこと、そして自分のもの〔願望〕よりも他のものを見せることを学んだからです。