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結婚愛 36

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36 それぞれの者のもとに自分の愛が、死後、残るのは、(直前の34番に言われているように)愛は人間のいのちであり、ここから人間そのものであるからです。
さらにまた、人間は自分の思考、そのように自分の知性と知恵です、しかしこれらは彼の愛と一つのものとなっています。なぜなら、人間は自分の愛から、それにしたがって考え、それどころか、もし自由の中にいるなら、〔考えるだけでなく〕話し、行動するからです。そのことから、愛は人間のいのちのエッセ(存在)または本質であり、思考はここからの彼のいのちのエキシステレ(実存)または実在であることを見ることができます。それゆえ、思考から流れ出る話すことと行動は、思考から流れ出ないで、愛から思考を通って流れ出ます。
死後、人間は自分の思考ではなく、自分の情愛とここからの思考であること、すなわち、自分の愛とここからの知性であること、なおまた、死後、人間は彼の愛に一致しないすべてのものを脱ぐこと、それどころか、それは、しだいに、自分のいのちの愛の顔・声・話し方・振る舞い・態度を身につけることを多くの経験から知ることが与えられました。
ここから、全天界は善の愛の情愛の多様性にしたがって、そして全地獄は悪の愛の情愛にしたがって配列されています。