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結婚愛 49

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49 (5) 一緒に生活することができるなら、夫婦は続く、しかし、できないなら、お互いに、ある時は男が妻から、ある時は妻が男から、またある時は両者が相互に別れる
死後に分離が生じるのは、地上で生じた結合は、何らかの愛の内なる知覚から生じるのはまれであり、内なるものを隠す外なるものから生じているからです。愛の外なるものの知覚は、原因と起源を世と身体の愛に属すようなものから導いています。世の愛に属すものは特に富と財産です、そして身体の愛に属すものは地位と名誉です。他にいろいろな誘惑もあります、例えば、美や美しさを偽り装った振る舞いです。時々、不貞もまた、それらが誘います。そして、さらに結婚は、生まれたまたは住んでいる地域、都市、または村の中で結ばれます、そこに、知られている家に、またそこに自分の運命に適合する者に制限され、限定されたものでないなら、選択も存在しません。ここから、世で始められた結婚の大部分は、外なるものであり、同時に内なるものでありません。そのとき、それでも内なる結合は、霊魂の結合であり、結婚そのものをつくります。その結合は、人間が外なるものを脱ぎ、そして内なるものを着る時よりも前に、知覚できるようになりません、それは死後に生じます――それでここから、分離が、またその後、似た者や同質の者と新しい結合が生じます。これが地上で備えられなかったなら、〔このことは〕青春時代から、ひとりの者と適法に愛情深く交わることを愛し、望み、主に懇願し、そして放浪性の情欲を鼻をしかませて(=渋面をつくって)軽蔑して拒んだ者に生じます。