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結婚愛 90

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90 (4) 動物界の主体の中で、善の真理すなわち善からの真理は男性であり、それからの真理の善すなわちその真理からの善は女性である
全世界の創造主と維持主である主から愛と知恵の永続する結合、すなわち、善と真理の結婚が流入すること、また創造された主体がそれらをどんなものでもその形にしたがって受けていることは、前に示されました(84–86番)。けれども、男性は、この結婚から、すなわち、その結合から知恵の真理を受け、愛の善が主により彼に受け入れにしたがって結合されます。この結合が理解力の中で生じ、ここから男性は知的なもの(知性)となるように生まれていることを、理性はそれ自体の光(lumen)から、彼のもとのいろいろなものから、特に、彼の情愛・適用・振る舞い・形から見ることができます。
[2]男性の情愛から――それは知り、理解し、賢明になろうとする情愛です。知ろうとする情愛が少年期に、理解しようとする情愛が青年期と壮年期の最初に、また、賢明になろうとする情愛がこの壮年期から老年期にまであります。それらから、彼の性質または性格が理解力を形成することへ傾いていること、したがって、知的なもの(知性)になるように生まれていることが明らかです。しかし、このことは愛からでないなら生じることができません、それゆえ、主はこれを彼に受け入れにしたがって、すなわち、賢明になることを欲するアニムス(気質、性向)にしたがって結び付けられました。
[3]彼の適用から――それらは理解力のものであるこのようなものに向けてです、すなわちそれらの中で理解力が優位を占めています、それらの大部分のものは公共のもの、また公共社会の中の役立ちに目を向けているものです。
彼の振る舞い(態度)から――それはすべてのものを理解力の優位から得ています。そこから、振る舞いによって意味される彼の生活の活動は、理性的なもの(判断力)であり、もし理性的なものでないなら、〔理性的であると〕見えるように欲します――彼のすべての美徳(長所)の中にもまた男性の推理力が認められます。
彼の形から――女性の形からは異なり、完全に区別されます。それらについて、何らかのものもまた前に見られます(33番)。
これらに、彼の中に生殖力があることが加わります。これは理解力以外の他のところからではありません、というのは、そこにある善からの真理によるからです。生殖力がここからであることは、続きの中に見られます。