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結婚愛 145

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145 (6) 主により霊的になっている者のもとの結婚愛は、ますます清められ、貞潔になる
その理由は――

(ⅰ) 結婚式前の、また結婚式後の間もない愛が意味される最初の愛は、性愛からの、そのように身体に特有の情熱からの何らかのものを得ている、まだ霊的な愛によって和らげられてないからである。
[2](ⅱ) 人間は、自然的なものからしだいに霊的なものになるからである。というのは、天界と世の間の中間のものである理性的なものになるほど、霊的なものになり、天界からの流入から霊魂を引き寄せ始めるからであり、そのことは知恵から働きかけられ、喜ばされるほど生じる(それについて前の130番)。また、このことが生じれば生じるほど、それだけ彼の心は天界の光と熱の中に、すなわち同じものであるが、知恵と愛の中に、容器であるさらに上のオーラ(大気)の中に上げられ、それらの中に天使たちがいる。というのは、天界の光は知恵と天界の熱は愛と一緒に活動するから。また、夫婦のもとで知恵とその愛が増大するほど、そのように、彼らのもとの結婚愛は清められる。これがしだいに生じるので、それはさらにまたさらに貞潔になる、といえる。
その霊的な浄化(清め)は、自然的な酒精の浄化にたとえられることができる、それは化学者により行なわれる「精製(ろ過)・精留・キャスティゲーション(純化)・再留・分留・傾瀉・昇華」と呼ばれるものである。また、清められた知恵はアルコールに〔たとえられ〕、それは最高度に精留された酒精である。
[3](ⅲ) さて、霊的な知恵は本質的にそのようなものであるので、賢明になる愛でますます暖かくなり、このことから永遠に増大し、それは、精製(ろ過)・キャスティゲーション(純化)・精留・分留・傾瀉・昇華によるかのように、これらは理解力を感覚の欺きから、また意志を身体の誘惑から精製と取り除くことによって、清められるようになることから、結婚愛も同様であること、知恵であるその両親により、連続的に、ますます純粋に、そのように貞潔になることが明らかである。

夫婦の間の愛の最初の状態は、光によってまだ和らげられていない熱の状態です、しかし夫の知恵が完成され、妻が夫の中のその知恵を愛するほど、連続的に和らげられることがメモラビリアの中に見られます(137番)。