カテゴリー

結婚愛 146

145◀︎目次▶︎147

146 しかし、人間のもとに天使のもとにも、まったく貞潔なすなわち純粋な結婚愛が存在しないことを知らなければなりません。それでも、何らかの貞潔でないすなわち純粋でないものがあり、それが接合し、付着しています――しかし、これは不貞であるものよりも他の性質からです。というのは、彼らのもとに、貞潔は上方に、不貞は下方にあり、また主により、ちょうつがいとともにあたかも扉のようなものが間に置かれていて、決定によって開かれ、それが開かれたままにならないで、あるものが他のものの中に移り、混合することがないよう用心されているからです――というのは、人間の自然的なものは出生から悪で汚れており、悪に満ちているから。しかし、彼の霊的なものは、そのようではありません、その出生は主によるからです、というのは、再生があるから。また、これはしだいに悪から分離されます、その悪は生まれながらの傾向です。
人間や天使のもとの愛は決して純粋ではなく、そうなることもできません、しかし意志の目的や目標または意図が主により最初に眺められていて、それゆえ、人間がそれらの中にいればいるほど、それらの中に存続すればするほど、それだけ、純潔へ導かれ、それへ向けて前進することが前に見られます(71番)。