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結婚愛 147

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147 (7) 結婚の貞潔は宗教による淫行の全面的な除去によって生じる
 このことの理由は、貞潔が不貞の除去であるからです。だれかが悪を遠ざければ遠ざけるほど、それだけ善の後に続くような機会が与えられ、さらにまた、悪に憎しみを抱けば抱くほど、それだけ善が愛され、そしてまた、逆も言えるのは、普遍的な規則です。したがって、淫行が退けられれば退けられるほど、それだけ結婚の貞潔が入ります。
 結婚愛が淫行の拒絶にしたがって清められ、精留されることは、だれもが普通の知覚から、言われ、聞かれさえすれば、そのように確証する以前に見ます。しかし、普通の知覚はすべての者にないので、そのこともまた確証によって、説明されることが重要です――〔その〕証拠は、結婚愛が、分割されるとすぐに凍ることです、そしてこの冷たくなることが滅びるようにします、というのは、不貞な愛の熱がそれを消すから。というのは、二つの対立する熱は同時に存在することができず、むしろ、一方がもう一方を追い払い、それをその力で奪うからです。
 そこで、結婚愛の熱が淫行愛の熱を遠ざけ、追う払う時、結婚愛は楽しさで暖かくなり、その歓喜の感覚から、春の時の果樹園とバラの花壇のように発芽と開花を始めます。前者は霊界の太陽からの光と熱の春の温和から、けれども、後者は自然界の太陽からの光と熱の春の温和からです。