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結婚愛 168

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168 (10) この知覚は妻の知恵である。これは男(夫)のもとにありえない、男(夫)の理性的な知恵も妻のもとにありえない
 このことは、男性と女性の間にある相違から言えます――理解力から知覚することは男のものであり、愛から知覚することは女のものです。そして、理解力は身体の上方のものを、世の外のものも知覚します、というのは理性的なまた霊的な視覚はそこへ進むから。しかし、愛は感じるものを超えません。越える時は、これを創造から確立された男の理解力との結合から得ています。というのは、理解力は光に属し、愛は熱に属し、光に属すものは見通され、熱に属すものは感じられるからです。
 これらから、男性と女性の間にある普遍的な相違のために、妻の知恵は男(夫)のもとに、男の知恵も妻のもとにありえないこと――男(夫)の道徳的な知恵も、それが彼の理性的な知恵から得られるかぎり女のもとにありえないことが明らかです。