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結婚愛 173

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173 (15) このように、妻は自分の夫の映像を自分自身の中に受け入れ、ここから知覚し、彼の情愛を見、感じる
前に引用した原因から、証言されたものとして、妻たちは夫たちの知恵に属すものを、そのようにそれらは彼らのアニムスと心に特有のものである自分自身の中にそれらを受けること、このように自分自身を娘から妻にすることがいえます。
このことがいえる原因は次のものです――

(ⅰ) 女は男から創造された。
(ⅱ) ここから自分自身を結合させ、男(夫)と再結合させるような性向が内在する。
(ⅲ) その結合から、またそのために自分の配偶者とともに、女は男(夫)の愛に生まれ、ますます結合によって彼の愛になる。その時、愛は自分の思いを常に男(夫)を自分自身に結合させるために振り向けるからである。
(ⅳ) 彼女は自分の唯一の者に、彼のいのちの願望に向けての適用によって、結合される。
(ⅴ) 妻たちのもとの結婚愛の性質にしたがって、また同時に夫たちのもとのそれを受け入れている知恵の性質にしたがって、自分たちを一般的にまた特定的に取り囲み、そして結合させているスフェアによって結合される。
(ⅵ) 彼らもまた妻たちによる夫の力を自分のものにすることによって結合される。
(ⅶ) それらから、常に夫たちの何らかのものが妻たちの中に移され、彼女に彼女のものであるように刻み込まれることが明らかである。

これらから、夫の映像が妻の中に形作られ、夫の中にあるその映像から妻は、自分自身の中に、ここから、彼の中に自分自身のように、それらを知覚し、見る、感じることが明らかです。伝達手段から知覚し、外観(視覚)から見、触覚から感じます――夫からの愛を自分が受容していることを、ほほ・前腕・手・胸の上に、手のひらの中の触覚から感じていることを、大広間の三人の妻たちが、またバラの園の中の七人〔の妻たち〕が私に明かしました。それらについてはメモラビリアにあります〔155b, 293番〕。