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結婚愛 192

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192 (7) 結婚は〔夫婦の〕霊魂と心に他の形もまたひき起こす
 結婚が〔夫婦の〕霊魂と心(mens)に他の形もまたひき起こすことは、自然界で気づかれることができません、霊魂と心はそこに物質的な身体で囲まれています、このことによって心が光り貫くのはまれであるからです。そしてまた、この時代の人間は、古代人よりもさらに、顔に容貌を着せることを幼児期から学んでいて、そのことによって心の情愛を深く隠します。それが、心の形が結婚前にどんなものか、結婚後にどんなものであるか見分けられないことの理由です――それでも、霊魂と心の形は、結婚後、その前にあったものとは別ものであることが、霊界で同じものからはっきりと見られます。というのは、その時、霊と天使であるから、それは人間の形として心と霊魂以外の他のものではありません、それは水と地の要素から、また空気中にまきちらされた発散物から合成されたぬけがらを脱いだものです。それらが捨てられて、心の形は、その身体の中で内部でどんなものであったか、またその時、結婚の中に生きた者と結婚の中に生きなかった者は別ものであることがはっきりと見られます――全般的に、結婚した者の顔に内的な美しさがあります、というのは、男は妻からその愛の魅力的な赤色を、妻は男からその知恵の輝きの優雅さを得るからです。なぜなら、ふたりの夫婦はそこに、霊魂に関して結合されているからです。そのうえ、両方の者に人間性が満ちていることが見られます。
 このことは天界にあります、他のところに結婚はないからです。けれども、天界の下に単なる交尾(つがい)があり、それらは結ばれたり、引き離されたりします。