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結婚愛 225

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225 (16) 結婚愛がないところに、そのスフェアは確かに妻により受け入れられるが、妻を通して夫により受け入れられない
 全世界に流れ入っているこのスフェアは、その起源で神的なものであり、天界への進行の中で、天使のもとで天的なものと霊的なものであり、人間のもとで自然的なもの、獣と鳥のもとで動物的なもの、虫のもとで単なる形体的なもの、植物のもとでそのいのちを欠いているものです。またさらに、個々の主体の中でその形にしたがって変化しています。
 さて、そのスフェアは女性により直接に、男性により間接的に受け入れられるので、また形にしたがって受け入れられるので、その起源で聖なるものであるそのスフェアは、主体の中で聖なるものでないものへ、それどころか正反対のものへも、変えられることができることがいえます――それに対立したスフェアはこのような女のもとで娼婦のもの、このような男のもとで淫行のものと呼ばれます。これらの者は地獄にいて、これらのスフェアはそこからです。これらのスフェアもまた多くの変化があり、ここからその多くの種類があります、しかし、彼に調和し、その性質を強め、対応するような種類のものが男により引き寄せられ、運び去られます。
 これらから、妻を愛さない男は、そのスフェアを妻から以外の他のところから受けることを明らかにすることができます――それでも、そのスフェアもまた妻により吹き込まれています、しかし夫は〔このことを〕知りません、〔夫が〕熱くなっている時に、そのことが生じます。