カテゴリー

結婚愛 234

233◀︎目次▶︎235

(十)結婚での、冷淡・分離・離婚の原因について

234 ここに、結婚での冷淡の原因についてのところで、分離そしてまた離婚の原因についてもまた一緒に扱います――その論拠が密接に関連しているからです――というのは、分離は、結婚後に続いて生まれた冷淡から、あるいは結婚後に明らかにされた原因から、その原因からまた冷淡が生まれますが、その冷淡から以外の別のところからではないからです――けれども、離婚は姦淫からであり、それらはまったく結婚に対立しており、そして対立するものは、もし両方でなくても、それでも一方に冷淡をひき起こすからです。
これが、冷淡・分離・離婚の原因を一つの章の中に集めたことの論拠です。
しかし、原因の首尾一貫性は、系列の中でそれらを見ることからさらにはっきりと見通せます。
それらの系列はこれらです――

(1) 霊的な熱があり、霊的な冷淡がある。霊的な熱は愛であり、霊的な冷淡はその剥奪である。
(2) 結婚での霊的な冷淡は、霊魂の分裂、心の分離、ここからの無関心・不和・軽蔑・嫌悪・反感である。それらから、最後に多くの者のもとで、寝床・部屋・家に関して分離がある。
(3) 冷淡の原因は、その連続の中で多くのものがあり、あるものは内なるもの、あるものは外なるもの、あるものは偶発的なものである。
(4) 冷淡の内なる原因は宗教からである。
(5) それらの原因の最初のものは、両者による宗教の拒絶である。
(6) 第二のものは、一方の者に宗教があり、もう一方の者にないことである。
(7) 第三のものは、一方の者にある宗教があり、もう一方の者に他の宗教があることである。
(8) 第四のものは、教え込まれた宗教の虚偽である。
(9) これらは冷淡の内なる原因である、けれども、多くの者のもとで同時に外なるものではない。
(10) 冷淡の外なる原因にも多くのものがある――それらの最初のものは気質と作法の相違である。
(11) 第二のものは、結婚愛が淫行愛と一つであり、単に前者は法律から許される、けれども、後者は許されない、と信じられることである。
(12) 第三のものは、夫婦の間で卓越を張り合うことである。
(13) 第四のものは、何らかの関心または商売への決心が何もないことであり、それから放浪性の欲望がある。
(14) 第五のものは、外なるものでの状態や境遇の不釣り合いである。
(15) 分離の原因もいくつかある。
(16) それらの最初のものは、心の疾患である。
(17) 第二のものは、身体の疾患である。
(18) 第三のものは、結婚以前の(性的)不能である。
(19) 姦淫は離婚の原因である。
(20) 偶発的な原因にも多くのものがある。これらの最初のものは、常に許されることから平凡なものになっていることである。
(21) 第二のものは、夫婦にとって同棲が自由ではなく、契約と法律からの強制に見られることである。
(22) 第三のものは、妻による主張と愛についての談話である。
(23) 第四のものは、夫が妻について昼夜に〔妻が〕欲していると考え、また逆に、妻が夫について〔夫が〕欲していないと考えることである。
(24) 心の中に冷淡があるように、身体の中にもある。前者の冷淡の増加にしたがって、身体の外なるものも閉ざされる。

今からこれらの説明を続けます。