カテゴリー

結婚愛 246

245◀︎目次▶︎247

246 (10) 冷淡の外なる原因にも多くのものがある。これらの最初のものは気質と作法の相違である
 内なる似ているものと似ていないものがあり、外なる似ているものと似ていないものがあります。内なるものは起源を宗教から以外の他のところから得ていません。なぜなら、これ〔宗教〕は霊魂に植え付けられ、両親から霊魂を通して子孫の中へ、最高の性向として伝えられるからです。というのは、それぞれの人間の霊魂は、いのちを善と真理の結婚から得ており、このことから教会があるからです。またこれ〔教会〕は地球の全地域で、多様で異なっているので、それゆえ、すべての人間の霊魂もまた多様で異なっています。それゆえ、ここから内なる似ているものと似ていないものにしたがって結婚の結合があり、それらについてここで扱います。
[2]しかし、外なる似ているものと似ていないものは、霊魂のものではなく、アニムス(気質)のものです。アニムス(気質)によって外なる情愛とここからの性向が意味され、それらは特に、出生の後、教育・交際、ここからの習慣によって取り入れられます。というのは、「私に、これやそれらを行なうことへ向けてアニムス(気質)がある」と言われ、それによってそれへ向けての情愛と性向が認められ、これやそれやのいのち(生活)の種類について把握された信念は、それらの気質もまた形成することよくあるからです。ここから、不釣り合いな者たちともまた結婚に入り、そしてまた釣り合っている者との結婚を拒む傾向があります。しかし、それでも、これらの結婚は一時の同棲の後、遺伝や同時に教育で制限された似ていることと似ていないことにしたがって変えられ、似ていないことが冷淡をひき起こします。
[3]振る舞いが似ていないことも同様です。例として、野蛮な男または女と礼儀正しい男または女です。清潔な男または女と不潔な男または女、けんか好きな男女と穏やかな男女、一言でいえば、思いやりのない男女と道義をわきまえた男女です。
 このような似ていない者の結婚は互いに異なった種類の動物の結合に似ていなくもありません、〔例えば〕ヒツジとヤギ・鹿とラバ・ニワトリとガチョウ・スズメと高貴な鳥の〔結合〕ような、それどころか犬と猫の〔結合〕ような〔ものであり〕、それらは似ていないことのために、互いに仲間となりません。しかし、人類の顔はそれら〔の相違〕を示しません、しかし、性質〔の相違〕です。それゆえ、ここから冷淡があります。