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結婚愛 263

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263 私がこれらを熟考していたとき、私に、主からの天使を通して、「今、今〔すぐに〕、あなたは見ます、あなたは視覚から、その地獄的な愛がどんなものであるか確信します」と言われた。
その時、突然、地が開かれ、私は地獄から悪魔が上ってくるのを見た、その者の頭に、額の上に、目まで押し下げられた正方形の帽子があった、顔は燃えるような熱病のような吹き出物でいっぱいであり、獰猛な目、菱形にふくれている胸であった。口から炉からのような煙を吐き出し、その腰はまったく火のようだった、足の代わりに肉のない骨のようなものがあった。彼の身体からは悪臭のする不潔な熱が発散した。
[2]それを見て、私は恐れ、彼に叫んだ、「近づくな、あなたはどこからなのか言いなさい」。
しゃがれ声で答えた、「私は下方からであり、そこの社会に二百人とともにいる。その社会はすべての社会に最も卓越している。そこの私たちすべての者は、皇帝の皇帝・王の王・大公の大公・君主の君主である——そこに裸の(飾りのない)皇帝はいない、裸の王・大公・君主もいない、私たちはそこの王座の王座の上に座っている、ここから全世界中に、またそれを越えて、私たちは命令を送る」。
その時、私は彼に言った、「あなたは、それが卓越の幻想からの狂気であることを見ませんか?」
答えた、「どのようにして、あなたはそのように話すことができるのか? 私たちには完全にそのように見える、そしてまた、仲間からそのような者であると認めるからである」。
このことを聞いて、私はさらに「狂気」と言おうとは欲しなかった、幻想から狂っていたからである——その悪魔は、世で生きたとき、ある家の単なる管理人であったこと、その時、自分自身に比べて全人類を軽蔑したように、そして、王であるに、そしてまた皇帝であるにふさわしいという幻覚にふけったほどの高慢な霊の中にいたと知ることが与えられた。その傲慢から神を否定し、そして教会のすべての聖なるものを自分自身に対して何ものでもない、しかし愚かな庶民に対して何らかのものであると見なした。
[3]最後に私は彼に質問した、「そこに導かれているあなたがたは、どれだけ長く、あなたがたの間でそのように誇ったのですか?」
彼は言った、「永遠に。しかし私たちの卓越を否定したために他の者を苦しめた者は、沈められた。というのは、私たちに誇ることが許されている、しかしある者に悪をもたらすことは許されないからである」。
私は再び質問した、「沈められた者にどのような運命があるか、知っていますか?」
言った、「ある種の牢獄の中に沈められ、そこで卑しい者の卑しい者すなわち最も卑しい者と呼ばれ、労働する」。
その時、私はその悪魔に言った、「それでは、あなたもまた沈まされる者とならないよう用心しなさい」。