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結婚愛 304

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304 (8) 結婚について貞潔に考える者にそのように生じ、それらについて不貞に考える者は異なる
宗教から結婚について考える貞潔な者のもとで、霊の結婚が先行し、身体の結婚が続きます。愛が霊魂に向けて高さへ上昇している者のもとで、その高さから下降します(それらについて前の302番)。これらの霊魂は、制限のない性愛からそれ自体を分離し、それ自体をひとりの者に捧げ、その者と永久不変のそして永遠の結合を、またその増大する至福を、彼らの心の絶えず活気づける希望の薪として眺めます。
[2]しかし、不貞な者は、結婚について、宗教から、またこれらの神聖さから考えません、その者にまったく異なっています。これらの者に身体の結婚があり、霊の結婚は何もありません。もし婚約の状態が継続して、何らかの霊の結婚のものが見られ、それでもこれが、それについて思考の高揚によって上昇しても、それでも、肉からその意志の中にある情欲の中へ引き下がり、このように不貞なものからそこに真っ逆さまに身体の中へ降ってしまい、そしてその愛の最外部のものを、誘惑する熱望で汚します。そのことから、最初は燃えたように、急に燃え尽くし、冬の冷たさに変わります。ここから〔愛の〕欠如が加速されます。
これらの者のもとの婚約の状態は、その情欲を好色で満たすため以外に、ほとんど何の助けとなりません、愛の結婚のものはそれらからよごされます。