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結婚愛 324

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324 (7) これらの結婚の変化と多様性は、愛とその属性に関して、すべての数を超えている
 すべてのものに無限の変化があり、そしてまた無限の多様性があります――変化によってここでは、それらの間の変化が意味され、それらは一つの部類または一つの種類の間のもの、さらにまた部類の間と種類の間のものです。しかし、多様性によって、ここでは対立しているものの間の多様性が意味されます。
 変化と多様性の区別について、私たちの観念は、以下によって説明されることができます――
 天使の天界は、無限の変化の中にあって、一つのもののように密着しています。そこには、他と似ているものは、霊魂と心に関しても、情愛・知覚とここから思考に関しても、性向とここから意図に関しても、そして話しの音声・顔・身体・身振り・歩行、また多くのものに関しても絶対的に存在しません。それでも、たとえ無数であっても、主により一つの形の中に秩序づけられた、また秩序づけられているその〔形〕の中に完全な一致と調和があります。それは、「唯一の者」よりすべてのものが、普遍的にまた特定的に、これほどに変化して導かれないなら、ありえませんでした。これらが、ここに私たちが変化によって意味するものです。
[2]しかし、多様性によって、私たちは地獄の中に存在する対立したそれらの変化を意味します。というのは、そこのすべてと個々のものは、天界にあるそれらに正反対に対立していて、地獄はそれらから、変化したものによって、一つのもののように、互いに、天界のいろいろなものに完全に対抗しているもの、そのように永続する多様性によって、保たれているからです。
 これらから、何が無限の変化によって、また何が無限の多様性によって意味されるか明らかです。
 結婚も同様であり、そのように、結婚愛にいる者のもとに無限の変化があり、そして淫行愛にいる者のもとに無限の変化があります。またここから、前者ち後者の間に無限の多様性があります。
 これらから、次の結論がいえます、それぞれの部類と種類の結婚の中の変化と多様性は、あるいは若者と処女に、あるいはやもめとの若者に、あるいは処女との男やもめに、あるいはやもめとの男やもめにあっても、すべての数を越えていることです。だれが、無限なものを数に分けることができますか?