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結婚愛 371

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371 (9) 互いにやさしく愛する夫婦の嫉妬は、結婚愛が分裂され、こうして滅びないようにとの健全な理性からの正しい悲しみである
 すべての愛に、失われないようにという恐れ、もし失われるなら悲しむといった恐れと悲しみが内在します――同様なものが結婚愛に内在します。しかし、その恐れと悲しみは熱意と嫉妬と呼ばれます。
 互いにやさしく愛する夫婦のもとの熱意が、正しく健全な理性からであることは、同時に、自分のものだけでなく、配偶者の永遠の幸福もまた奪われることに対する恐れであり、姦淫に対する保護でもあるからです。
 自分と配偶者の永遠の幸福が奪われることに対する正しい恐れである最初のものについては、真の結婚愛についてこれまで示されたすべてのものからいえます。また、その愛から彼らの霊魂の至福、彼らの心の幸せ、胸の快さ、身体の快楽があることからいえます。これらが彼らに永遠にとどまるので、ふたりに永遠の幸福〔を奪われること〕への恐れがあります。
 その熱意が姦淫に対する正しい保護であることは明らかです。ここから〔その熱意は〕、性的暴行に対して、また自分自身を守ってそれに対してパッと燃え出す火のようです。
 これらから、配偶者をやさしく愛する者に嫉妬もあります、しかし、〔その嫉妬は〕男の知恵にしたがって正しく、健全であることが明らかです。