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結婚愛 375

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375 さらにまた、ある地域には、他のものよりも困難な嫉妬に苦しむ家族が存在します。これらから妻たちは閉じ込められ、独裁的に男たちとの会話を抑えられ、格子を下まで伸ばして据えられた窓によって彼らの視野を妨げられ、そしてもし抱いた疑いの原因があばかれるなら、死のおどしで恐れさせられます。ほかに他のきびしいものあり、妻たちは自分の夫の嫉妬深さからそこでそれを苦しんでいます。
[2]しかし、この嫉妬の原因に二つのものがあります――一つは、教会の霊的なものについてその思考の捕らわれ状態と窒息です。もう一つは、復讐への内部の欲望です。
教会の霊的なものについてその思考の捕らわれ状態と窒息である最初の原因について、それが何を生み出すかは、前に示されたことから結論することができます、それぞれの者に自分のもとの教会の状態にしたがって結婚愛があり、教会は主からであるので、その愛はひとえに主からであることです(130, 131番)。そこで、主の代わりに、生きているまた死んだ人間に近づき、〔これが〕祈られるとき、教会とともに結婚愛が一つのものとして活動することができるその状態がないことがいえます。彼らの心がその礼拝へと、恐るべき(残虐な)牢獄へと脅迫によって恐れさせられるときそれだけ〔そうなります〕――ここから思考が話すことと一緒に、手荒くとりこにし、窒息させることが生じます。それらが窒息されて、あるいは教会に反するかあるいは教会に対して想像上のものであるこのようなものが流入します。それらからは、淫婦に対する熱情そして配偶者に対する凍結(凍るような寒さ)以外に何らかのものははね返ってきません。一つの主体の中に同時に〔存在する〕二つのそれらのものから、このような制御されていない嫉妬の火が流れ出ます。
[3]復讐への内部の欲望である第二の原因に関しては――これらは結婚愛の流入をまったく妨げ、それを吸収し、またそれと天界のものであるその快さをのみ込み、地獄のものである復讐の快さに変えて、これに密接に結びついた決断は妻へ向けられます。
外観からも大気の有害なものがあり、それが周囲の地域の毒性の発散物からそこに満たされていることは、副次的な原因です。