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結婚愛 381

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38 女性の美の起源についての演説者たち

381 (第二のメモラビリア——)
かつて、私が霊たちの世界であたりを見回したとき、遠方に群衆により取り巻かれたあたかも包囲されたかのような宮殿を見た。そしてまた、走り寄っている多くの者を見た。
そのことに驚いて、私はすみやかに家を出て、走り寄っている者に、その事柄について質問した。
彼は、「世から新たに到着した三人が天界へ上げられ、そこに荘厳なものを、そしてまた驚くばかりに美しい娘と妻たちを見た。そしてその天界から降ろされて、その宮殿の中に入れられ、そしてそれら見たものを話した。特に、彼らの目が決して見なかったし、天界のオーラの光から照らされないなら、見ることもできないような美しいものである」と話した。
彼ら自身について、「世ではフランス国出身の雄弁家であった。雄弁術に専心したこと、今や、自分たちに美の起源について話そうとする欲望が生じた」と言った。
このことが近隣によく知られていたので、聞きたいために多くの者が群がり集まった。
これらを聞いて、私もまた急いだ。真ん中に立ち、サファイア(青玉)色のトーガを着ていた3人の男を見た、そのトーガは織り込まれた金糸から、向きを変えるしたがって金のように輝いた。
彼らは直ぐにも話そうとしてある演壇の後ろに立った。間もなく、演壇の後ろの階段の上に、女性の美の起源について演説しようとする者が立ち上がり、〔次の〕これらを言明した——