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結婚愛 384

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384 この後、第三の者が立ち、これらを話した——
 「美の起源は愛だけでもなく、知恵だけでもない。しかし愛と知恵の結合であり、若者の中で知恵との愛の結合、そして娘の中でその愛と知恵との結合である。というのは、娘は自分自身の中の知恵を愛さない、しかし若者の中の知恵を愛し、ここから彼を美として見る、また若者がこのことを娘の中に見る時、彼女を美として見るからである。それゆえ、愛は知恵によってその美を形作り、そして知恵は愛からその美を受け入れる。
 そのようであることは、天界ではっきりと見られる——私は、そこに娘と妻たちを見た、また美へ心を向け、まったく別のものを娘たちと妻たちの中に見た。娘たちの中に単なるその輝きを、けれども、妻たちの中にその光輝を見た。私は、光からきらめくダイヤモンドと、同時に火からひらめくルビーのような違いを見た。
 視覚の歓喜でないなら、何が美か? 愛と知恵の戯れからでないなら、この歓喜の起源はどこからか? この戯れから視覚が赤く輝き、この赤みが目から目の中へときらきら光り、美を見せる。
 赤色と白光りが、またこれらの愛らしい混合がそれ自体の間にないなら、何が顔の美をつくるのか? 愛から赤色が、知恵から白光りがあるのではないか? というのは、愛は自分の火から赤く、知恵は自分の光から白く輝くから——私はこれらの二つを天界のふたりの夫婦の顔の中に、白光りの赤色を妻の中に、また赤色の白光りを夫の中に見た。また私は、相互の見つめ合いから輝いたことに気づいた」。
 第三の者がこれらを話したとき、集団は拍手喝采し、「この者が勝った」と叫んだ。
 すると急に、燃えるような光が、それは結婚愛の光でもあるが、輝きで家を満たし、同時に彼らの心を楽しさで満たした。